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3.132025
紅白の「扇包み」でおめでとう!
このブログでは、紅白の和紙を使っておめでたい席にふさわしいご贈答のラッピングを解説します。
材料の説明
扇包みを作るために必要な材料は以下の通りです:
- 平判紙 (しわしわし 赤・生成)各1枚
- リボン グランドコード 金色 1~2m
- 水引き飾り(オーナメント)
- カッター
- はさみ
- 両面テープ
和紙は、扇包みの基本となる部分です。白と赤の2色を使用することで、伝統的な祝いのイメージ「紅白」を表現します。

箱のサイズとカット
今回は、マグカップの箱を包む例を紹介します。箱のサイズに合わせて和紙をカットする必要があります。
幅のカット方法
箱の幅が10cmの場合、紅白2枚の紙を貼りあわせるため、1枚の紙のサイズを以下のように計算します:
- 箱の幅:10cm
- 余裕分:2cm
- 化粧折り部分:1cm × 2 = 2cm
- 合計:10cm + 2cm + 2cm = 14cm
したがって、紅白2枚の紙をそれぞれ幅23cmでカットします。
高さのカット方法
箱の高さが10cmの場合、以下のように計算します:
- 箱の高さ:10cm
- 底の部分:10cm
- 蛇腹折りを8回折る場合:4cm × 8回 = 32cm
- 合計:10cm + 10cm + 32cm = 52cm
蛇腹折りの回数や幅は好みに応じて調整できます。今回の例では、じゃばら折を増やして高さ63cmでカットします。

和紙の貼り合わせ
2枚の和紙を1枚の大きな和紙にするために、以下の手順で貼り合わせます:
- 白い和紙の左側を1cm内側に折り、化粧折りをします。
- 折った部分に両面テープを貼ります。テープは折り目に近い方に貼ってください。
- テープの薄を1cmほど剥がし、外側に折っておきます。
- 2枚の和紙を慎重に合わせ、少しずつ貼っていきます。
貼り合わせる際は、まっすぐに合わせることが重要です。方眼のついたマットなどがあれば、それを使用して目安にすると、より綺麗に貼ることができます。

赤い和紙の準備
赤い和紙の準備は以下の手順で行います:
- 赤い和紙の右側を1cm内側に折り、化粧折りをします。
- 箱の幅に合わせて両面テープを貼ります。
- 上部のじゃばら折りを行う部分にも、数カ所両面テープを貼っておきます。
- テープの薄を1cmほど剥がし、外側に折っておきます。
両面テープは、できるだけ外側に貼るようにしてください。今回の例では、3箇所ほどテープを貼っています。

ギフトの包み方
準備した和紙でギフト箱を包む手順は以下の通りです:
- ギフト箱を和紙の上に置き、できるだけ端っこで合わせるようにします。
- 箱の位置が決まったら、両面テープを剥がして貼り付けます。
- 底の処理をします。箱の端っこを指で押さえながら、紙を折り込みます。
- 左右の側面も同様に折り込みます。
- 下から上に紙を上げ、余分な部分は中に折り込みます。
- 箱を立て、側面を綺麗に三角形になるように折ります。
側面を折る際は、箱を寝かせた状態で折ると綺麗に仕上げやすいです。

これで基本的な包み方は完成です。次に、上部のじゃばら折りとリボンの装飾を行い、最後に扇形に仕上げていきます。
底の処理と箱の立て方
扇包みの基礎が完成したら、次は底の処理と箱の立て方に移ります。以下の手順で行いましょう:
- 箱の底を処理します。まず、上から下に紙を下ろします。
- 箱の端を指で押さえながら、上がってきた紙を折り込みます。
- 左右の側面も同様に折り込みます。
- 下から上に紙を上げ、余分な部分は中に折り込みます。
紙に余分な部分が出てくる場合があります。その際は、中に折り込んで両面テープで固定してください。

箱の立て方
底の処理が終わったら、箱を立てます。以下の手順で行います:
- 箱を立てた状態で、側面を綺麗に真っすぐになるように折ります。
- 横から見たときに、三角形になるようにイメージして折ります。
- 中に手を入れて、形を整えます。
側面を折る際のコツは、箱を寝かせた状態で折ることです。こうすることで、より綺麗に三角形を作ることができます。

上部のじゃばら折り
箱の立て方が完了したら、上部のじゃばら折りに移ります。この工程が扇包みの特徴的な部分です。
蛇腹折りの手順
- 今回は4cmの間隔でじゃばら折りを行います。2cm、2cmの間隔で折っていきます。
- 最初の折り目を付ける際は、一番出ている部分を基準にします。
- 反対側も同様に2cmの間隔で折っていきます。
- 折り目をしっかりと付けることで、仕上がりが綺麗になります。
紙が厚いため、折るのが大変に感じるかもしれませんが、丁寧に折ってください。

仕上げの折り
じゃばら折りが完了したら、最後の仕上げを行います:
- 合わせ目の先端が見えている部分を中に折り込みます。
- 見えないように1回折って仕上げます。
これでじゃばら折りの工程が完了し、扇包みの形が整います。
リボンのかけ方
扇包みの形が整ったら、リボンをかけて装飾します。以下の手順でリボンをかけていきましょう:
リボンの配置
- 右側を小さな扇に、左側を大きな扇にするため、できるだけ右寄りにリボンをかけます。
- リボンの長さを想定し、結び目になる部分を角に持ってきます。
- 縦1文字でリボンをかけていきます。前から後ろへ、そして右側に戻ってきます。
- もう1回同じようにかけ、コードを2重に掛けます。

リボンの結び方
- リボンの長さが決まったら、適切な位置でカットします。
- カットした方を元のリボンに重ね、下へくぐらせます。
- 結び目を角にしっかりと固定します。
- 角に決まれば解けることはありませんが、もし解けそうな場合は角を探って結び直してください。
縦1文字でかける場合、斜めラインが左右で下に来ますので、下に来た方をまずループにしてリボン結びをします。
水引き飾りの取り付け
リボンをかけた後は、水引き飾りを取り付けて更に華やかさを加えます。
水引き飾りの取り付け方
- 水引き飾りの中心の穴にリボンを通します。
- もう1本のリボンも同様に通します。
- 縦1文字の場合、下に来た方をまずループにしてリボン結びをします。
- リボン結びができたら、好みの位置まで下げます。
- 余分なリボンをカットして整えます。

完成した扇包みの紹介
全ての工程が完了したら、扇包みの仕上げに入ります。以下の手順で最終的な形を整えます:
- 扇包みの内側に両面テープを貼ります。短い方は真ん中あたり、長い方は上の方から貼ります。
- 赤い方の扇を左側の扇の前に倒して貼り合わせます。
- 白い方の扇を赤い方の扇の後ろに貼るようにして、斜めに貼り合わせます。
これで紅白の扇包みが完成します。正面から見ると、華やかな紅白の扇が広がる美しいラッピングが出来上がります。

扇包みのバリエーション
この扇包みは、ピーコック包みの扇版アレンジとも言えます。真ん中でかけると1つの扇になり、少し横にずらすと2つの扇ができる形になります。色の組み合わせを変えることで、様々な表現が可能です。
薄い色を左に配置するという決まりがあります。紅白で作る場合は、白い方を左に持ってくるようにしましょう。
材料の購入先
紹介した扇包みの材料は、LadyRisaYouTubeストアにて販売しています。
扇包みは、おめでたい席にぴったりの華やかなラッピング方法です。一見難しそうに見えますが、手順を追って丁寧に作れば、誰でも美しい仕上がりを実現できますよ。ぜひ、大切な人への贈り物や特別な機会のラッピングに挑戦してみてください。